■友情、努力、紳士■
アマプラの特典映像で監督のナンシー・マイヤーズが仕事の大切を描くのが好きだと言っていたのを、ふーんと思って聞いていたんだけど、今他の監督作品を調べてみたら「赤ちゃんはトップレディがお好き」の監督だった。
「赤ちゃんはトップレディ…」公開の1987年当時はまだライク・ワーク・バランスという言葉もなく、バリキャリウーマンとか育児とか、今よりも働く女性にフォーカスした時代ではなかったように思うが、働く女性と育児の葛藤をコミカルに描いていていい作品だった。今見ると時代背景とかもあってちょっと説教くさいというか、当時の女性像がバタくさく感じるかも？
赤ちゃんは…の主人公が独身で家族もいないめちゃくちゃ仕事に打ち込む女性だったのに対して、このマイ・インターンの主人公ジュールズは結婚して家庭もあり、家には可愛い娘と頼れる主夫もいてというところに現代風のアップデートを感じた。
女性観というか、仕事観て変わったんだなあ。
あとは、古風で古き良き紳士のベン（ロバートデニーロ）が今風の若者に囲まれてオフィスを闊歩しているのが楽しかった。
出社して仕事カバンから次々仕事道具を取り出すシーンはなんとなく「キングス・マン」を思い出した。あっちと違っていきなりキレキレの戦闘シーンはなかったけど。
と、まあ、いろいろ書いたけど、単純に紳士なロバートデニーロのアクション映画以外の魅力と、大好きなアンハサウェイの輝くような美しさと、一見アンバランスな二人の友情を堪能できて良かった。
作中の「雨に唄えば」のシーン、なぜか不覚にもジーンと来てしまった。
たまたま見たら好きな作品の監督だったせいで色々書いてしまった。
いい映画だった。また見たいかも。
ジュールズのお衣装かわいい。
