エアール

エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方のエアールのレビュー・感想・評価

3.5
コメディアンヌ エイミー・シューマーが脚本、製作、主演を兼任した本作。
監督はジャド・アパトー。


パパからのためになる教え
ーー”一夫一妻制は非現実的である”
幼い姉妹二人に人形を例えに独自の見解とママとの離婚を説くパパ ゴードンことコリン・クイン 笑
個人的にこの例えは着眼点も含め素晴らしいと思いましたけどね。

そんなゴードンのどうしようもない教えを叩き込まれ、時が過ぎること23年…。

すっかり”大きく”なったエイミーことエイミー・シューマー。
本気の恋愛などせず、男性とは一夜限りの関係と割り切って自由奔放に日々を過ごす。外泊はしない主義だそう。
この時点で彼女は知る由もない
ーーこれから本気の恋愛に悩まされ、
迷走する日々を送ることになろうとは…。

エイミーは男性誌”スナッフ”
ーーコンセプトは衣食セックスの提案 笑
に載せる記事を書く有能記者。
仕事の関係でまったく興味がないスポーツ関連を担当することに。
もはやスポーツに対し嫌悪感を抱いているエイミーだが、エイミーのボスであるダイアナことティルダ・スウィントンが独自の視点として捉えるのにそこが役立つと指名
ーー注目のスポーツ医 アーロン医師への取材。
施術期間が半分となり、加えて患者への負担も軽減する画期的なヒザの手術を発案。
後日プロのスポーツ選手へ手術が予定されており今までに前例はなく、初の試みとなる。

さらにダイアナは新しい編集長に誰を推薦するか、考えており、
今回の仕事が成功すれば新編集長のポストも手に入る、ってなわけで
仕事に力が入るエイミーでした。

後日病院を訪れるエイミー
ーーアーロン医師ことビル・ヘイダーと初対面を果たし
それをきっかけに食事や飲みに出かけ距離が縮まっていく。
そしてエイミーは気づいてしまう
ーー彼に本気で恋していることに。

変わった恋愛観、
高額の老人ホームに入所してるゴードン、妹 キムことブリー・ラーソンら家族間のこと
ーーエイミーとブリーが本当の姉妹に見えてくるから不思議 笑
全然ありだし、イケるじゃんって、
彼との間に生じる亀裂、
深酒や未成年との問題行動、
彼との将来を考えるからこそ、これまでの恋愛観や人生を見つめ直さなければならない。
今までの自分なら決してしなかった行動に出ることを決意するエイミーなのでした…。


ブリーやティルダら、実力者はもちろん、
実習生で変癖もちのドナルドにはエズラ・ミラー、エイミーの同僚ニッキーにはヴァネッサ・ベイヤー、
他、レブロン・ジェームズらリアルNBA選手も出演。
また、本作で登場人物たちが観る映画「犬の散歩代行人」では
ダニエル・ラドクリフ×マリサ・トメイがメイン役を好演しております
ーーなんでポッター君が犬の散歩を代行するのか、物語がまっったくわかりませんが 笑

必要あれば下着姿だろうか、イチャつくシーンだろうがなんでもやります、シューマーの体当たり芝居が見所のひとつでしょうね。
恋の行方はもちろん、一人の女性の生き様を通して なるほど と考えさせられる場面も多々あり楽しめる作品となってます。
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