◆あらすじ◆
リビーは28年前の一家惨殺事件の生き残りであり、8歳当時の彼女は犯人が兄のベンであることを証言していた。その後、彼女は多くの支援金や著作で生活していたが、人々から事件の記憶は薄れ、彼女は生活に困窮するようになる。そこに殺人事件を考察して楽しむ「殺人クラブ」のメンバー、ライルがリビーに接近してくる。金銭目当てでリビーは事件の真相を調べ始めるのだが...。
◆感想◆
一家惨殺事件を生き残った主人公が事件の真相を調査するストーリーとなっており、主人公の露骨に金銭に卑しい部分が感情移入しにくかったですが、主人公が関係者に話を聞いていくうちに主人公の記憶の曖昧だったところが明らかになっていく展開は興味を惹くものになっていました。
リビー(シャーリーズ・セロン)は性格的に歪んだ部分があって、8歳の頃の一家惨殺事件の後に働かずに支援金などを当てに生活をしていたことから金に卑しい人物になっており、人間的に嫌悪感を感じました。彼女は兄のベンが家族を殺したことに疑いをもっていなかったのですが、「殺人クラブ」のライル(ニコラス・ホルト)の依頼で事件の真相を調査することになって、彼女の中で記憶が定かでなかった部分が明らかになっていきます。
本作のストーリーは28年前と現在を適宜、入れ替えながら進んでいくようになっていて、リビーが事件の関係者に当たっていくとともに、幼いリビーには分からなかった家族や関係者の状況が分かっていくように構成されています。ストーリーとして明るい部分がほとんどないので、観ていて鬱屈とした気分になりましたが、事件の真相への興味が最後まで私を作品の中へ引っ張っていってくれました。
ラストになかなか想像のつかないものになっていて、面白かったです。
かなり重い作品で観終わって疲れましたが、なかなか面白かったです。
鑑賞日:2025年1月31日
鑑賞方法:Amazon Prime Video