このレビューはネタバレを含みます
ミステリーにおける「一番疑わしくない人物が犯人」という初歩的セオリー通りの展開。そもそも登場人物が極端に少なく、悪いヤツはコリン・ファースかマーク・ストロングのどちらかという完全な二択なので意外性に乏しく話の構成があまりにも単純。キッドマン演じる主人公は傷害事件に遭って以来、毎朝きっちり記憶がリセットされてしまい意識が20年前の自分に戻ってしまうという設定で、これも相当な無理がある。他にも突っ込みどころが多すぎて脚本が穴だらけ。リドリースコット製作総指揮ってことで手を出してはみたものの、まるでB級映画の様なクオリティ。キャスティングだけはトップクラスなので辛うじて最後まで観ていられる。が、特に彼らの演技に感銘を受けることも無いのであった。残念
