菩薩

新選組始末記の菩薩のレビュー・感想・評価

新選組始末記(1963年製作の映画)
3.8
新選組、乱暴狼藉を働く芹沢鴨の暗殺から池田屋襲撃事件までを、近藤勇に憧れ入隊した浪人山崎烝の目線から描く。

まず、大して幕末好きでも無いもので「山崎烝って誰やねん」ってなりましたが、むしろ土方でも沖田でもない、いわば第三者的目線から新選組の内実を見つめる事で、より丁寧かつ緻密に新選組の実態が描かれていたと思います。とても勉強になりました。雷蔵は言わずもがな、若山先生の近藤局長はだいぶ座りが良かったです。狂気・乱暴性の観点から言えば『幕末残酷物語』の方が面白く、個人的にも好みなのですが、こちらはこちらで落ち着きのある良い作品だと思います。斎藤一郎の音楽も素晴らしい。ちょっとSFっぽいけど。

雷蔵の恋人役を演じる藤村志保、モヤさまの狩野アナにそっくり。
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