ししまる

ザ・ウォークのししまるのレビュー・感想・評価

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)
3.7
少年時代、サーカス団の綱渡りに魅せられ、座長パパ・ルディの厳しい教えのもと綱渡り芸人の道を歩み始めたフィリップはニューヨークにワールドトレードセンターが建設されていることを新聞記事で知り、仲間たちと渡米する。
ザ無謀。2時間はやや長く、主人公のキャラに共感できないものの、終盤は圧巻。比喩ではなく固唾を飲む展開で、手足にうっすら汗をかくほどの緊張感。こういう映画は経験がない。何よりこれが実話というのに驚く。綱渡りがすごいのはもちろん、準備が大変ってよく分かった。
実話あるあるのエンドクレジット前のご本人登場がなく残念。
3Dは奥行き、立体感があって、中盤まではあまり効果が感じられないが、綱渡りのシーンは臨場感がかなり増している。暗い場面で滲んだような感じになっている箇所が多いのが惜しい。
✅メモ
1974年に当時、世界最高層だったワールドトレードセンターで綱渡りしたフランスの大道芸人フィリップ・プティによるノンフィクション「マン・オン・ワイヤー」を原作としている。ゴードン=レヴィットはプティ本人の指導で綱渡りの猛特訓を行った。
製作費3500万ドルに対し、世界興行収入6118万ドル。
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