うりぼう

レヴェナント:蘇えりし者のうりぼうのネタバレレビュー・内容・結末

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

DVD兄から借用
全編、凍てつく中でグラス、満身創痍にも拘らず、戦い続けて終わる。見てる方が寒気がしてくる。ヒグマに襲われ、仲間に見捨てられ、インディアンに追われ、白人にも追われて逃げ回る。

川に飲み込まれ、崖から馬ごと落下し、極寒の中、胎児となって再生する。息子を殺した男に復讐するため。それを忘れぬために何度も地面や壁に名前を書く。その生への執着の凄まじさ、フロンティア精神そのもの、ディカプリオのオスカーへの執念に通ずる。

彼の平穏は、彼の夢の中だけにある。現実はあまりも過酷で目を背けたくなるから。復讐を果たし、最後を天に任せ、仇を川に流す、天は執念のインディアンに出会わせ、妻をさらった白人に引導を渡す。インディアンはグラスの元にも来る。立ち尽くすグラス。情けは人の為ならず。事実は小説よりも奇なり。
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