がく

レヴェナント:蘇えりし者のがくのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
5.0
初めて"BDじゃ満足出来ない!IMAXごと家に持って帰りたい!"と切実に思った作品。
IMAX追加料金を支払って心底良かったと納得。音響の良さも大切。映画館を選ぶべし!

素晴らし過ぎた。
サバイバルはエド・スタフォード、ベア・グリルス、ALONE…の系譜。大好き過ぎる。
サバイバル番組好きの西川貴教アニキと語りたい映画である。

イニャリトゥが肌に合うんだな、きっと。
バードマンがレヴェナントの単なる試作品だったんじゃないかと思えるレベル!
ルベツキの映像と自然美には心を撃ち抜かれた。
こんな凄まじい映画をディカプリオ達豪華俳優陣に目が眩んで沢山の人が観に行っちゃうなんて楽しみだなぁ。

出演者全員が助演男優賞取ってもおかしくない凄まじい出来。
ネイティヴアメリカン役の人は渋味が効いて良かったし、トム・ハーディがらしさ全開で私欲剥き出しのアクの強い仇役ってのも良かった。
あとドーナル・グリーソンが初めてかっこ良く見えた。

あと音!静寂を強調する水の流れる音、火の弾ける音、風の舞う音、雪の擦れ合う音が最高に好みだったのだが、あの音たちもが坂本龍一による音楽だった可能性。

音と楽曲の境界がもっとも曖昧な映画の一つと言えるかもしれないし、音が音楽として成り立っていることで、もっとも不要な音楽のない完璧な映画作品になっているとも言えるかもしれない。
音集めが趣味な人には、映像の凄まじさだけでなく耳にも計り知れない衝撃を受けて帰ることになるでしょう。

原作者マイケル・パンク氏は現在、世界貿易機関(WTO)米大使。
弁護士。小説を書いてしまうほどのアウトドア好き。
米通商代表部の政策アドバイザーを務め、知的所有権保護の交渉に携わり大きな成果を上げた方。

イニャリトゥ作品のエンドロールに赤文字が使われなかった作品って他にありましたっけ??
がく

がく