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レヴェナント:蘇えりし者のドラのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.2
第88回アカデミー賞主演男優賞でついにディカプリオが悲願のオスカーを獲得!!

受賞の瞬間、外出先で不覚にも涙。

ディカプリオ同い年なんでね、勝手に応援してて毎回オスカーを誰かに持ってかれるディカプリオがなんだか可哀想でというか、なんか悔しくて(・∀・)

アカデミー賞授賞式前に試写で観せていただいていた
「レヴェナント: 蘇えりし者」。
ノミネートされているのは知っていたので、めっちゃ期待して鑑賞しました。

観せていただいて、授賞式をむかえるまで、これでアカデミー賞とれなかったらディカプリオもうどんな演技してもとれんやろ!!と思ってました。なので絶対獲れると周りに力説。

それぐらい壮絶で、ディカプリオの本気がすごくて、スクリーンから目が離せなくて衝撃受けた映画でした。物語は復讐劇です。最愛の息子を殺され、仲間に裏切られて、瀕死の状態で置き去りにされたヒュー・グラスが、復讐心を生きる力に変えて、極寒の地で過酷なサバイバルの旅を生き抜く。

復讐劇ときいて私が真っ先に思い浮かべるのがグラディエーターなんだけど、私は個人的に、グラディエーターは観終わった後の後味が悪く、結局誰も救われない、復讐をとげたところで何も残らない・・・どーんと重いものが残るだけの映画だったので、“復讐劇”というキーワードにちょっと身構えてたところがあるんだけど、

この『レヴェナント: 蘇えりし者』は、確かに壮絶な復讐劇です。何もかも奪われるのは、このディカプリオも変わらないはずなのに、最後に救われる。全く後味が悪くない映画でした。なんだろうね、今回監督賞と撮影賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と、エマニュエル・ルベツキの力も大きいのかなと思ったり。

置き去りにした復讐の相手を追うディカプリオは、過酷な旅を続けているようで、すごく自然の力に助けられていってると思うのです。いろんな事に遭遇するタイミングや、出会うタイミングが、神に導かれているように思えて、ラストシーンにつながる。

観れば、主演男優賞がディカプリオだったことに納得。あ、トム・ハーディーがこれまた復讐に値する男を完璧に演じてんだよなーー。彼もすごすぎです。
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