一流ホテルで働きたいがラブホの店長として働いている主人公、その彼女はバンドマンでデビューを目指している。
主人公の勤務先である歌舞伎町のラブホテルのとある一日にスポットを当てた作品。デリヘル嬢や逃亡犯、スカウトマンに家出少女、刑事や変態。
多種多様な人物の人生が『ラブホテル』という場所を通して交差していく。
なかなかにいい作品だった。
正直、これまでいくつか前田敦子の映画は観てきたけれどあまり良い印象がなかったため不安だった。実際には登場シーンも少なくて、それでも結構いい味出してる演技だった。
染谷将太と言えば『ヒミズ』の時もそうだったけど、なにかと『東日本大震災』を絡めようとする印象がある。
今回の役も親に負担をかけてまで学んだのに一流ホテルではなくラブホテルにしか就職出来なかったという所まではいいが、妹の話などでわざわざ震災を絡めなくてもよかったんじゃないかと思い、そこだけちょっと残念だった。