ちぃ

アイ・オリジンズのちぃのネタバレレビュー・内容・結末

アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

★4.4 26歳の大学院生のイアンは瞳の研究をしていて日頃から人の瞳の写真を撮っていた。その年のハロウィンパーティーの日に目出し帽のようないでたちで瞳が印象的な女性に出会い、彼は彼女に魅かれ瞳の写真を撮る。その日は別れた二人だったがイアンは彼女の事が気になる。ある日たまたま入ったコンビニで11という数字に導かれ(レシートが11月11日11時11分だった)バスに乗りあるところで降りると忘れもしない彼女の瞳の看板広告が。それを手掛かりに彼女の事を調べ、たまたま電車で彼女と再会。改めてカフェで話す2人。彼女の名前はソフィ。ソフィはイアンを見た瞬間あなたを昔から知っている気がしたの。私を知っている気がしたと。彼らは導かれるように関係を深めていく。モデルをしているがイアンとは正反対で信心深くスピリチュアルなものを大事にしていた。そして彼らは同棲を始める。ある日イアンの研究チームに下級生の助手が入る。名前はカレンと言い、今までの助手と違い研究熱心で研究を進めていく。研究は目のない生物に目の形成に重要なPax6の遺伝子を見つけることに及んでいく。

イアンとソフィは突発的に結婚をすることを決める。急いで申請に行くも申請後24時間は結婚できないことが判明。その時カレンからPax6の遺伝子を発見した旨の連絡がありソフィを伴いラボを訪れる。初めて会うソフィとカレン。ソフィは機嫌が悪い。カレンとイアンが仲がいいのもそうだが、イアンが動物実験をし動物を殺しているにもかかわらず喜んでいることにも違和感を覚えていた。2人はその場で仲直りししようとするも機材にぶつかりイアンの目に溶剤が入り込む。自分の目に支障が出るかもしれない一大事に、イアンは何もわからないソフィには頼らず、カレンを呼ぶよう促す。カレンの処置のおかげでしばらくすれば視力はだんだん回復するとのこと。イアンは両目に眼帯をしソフィは帰宅する。家に着きエレベーターに乗ると途中でエレベーターが止まってしまう。管理人を呼ぼうにも連絡先が分からず、携帯の充電も切れていた。こんな事態を安易に考えていて、しかもイアンにカレンを呼ぶ?笑えない冗談を飛ばすソフィにいら立つイアン。と、エレベーターのワイヤーがキレる。イアンは見えない目でエレベーターの天井を開け部屋の廊下に出ることに成功。ソフィに手を貸し彼女もエレベーターを脱出。エレベーターのワイヤーが完全に切れ、箱が落下。脱出を喜ぶ2人だったがソフィの下半身は箱の落下に間に合わず彼女はその場で亡くなる。自暴自棄のイアン。しかしそれを支えたのはカレンだった。7年後、イアンはPax6の研究を続け「完璧な目」という著書を出版。カレンと結婚し、彼女のお腹には新しい命が。無事子供を出産するとまず初めに瞳の虹彩で本人を登録する。しかし登録の際、子供とは別の男性の写真が現れ、再起動し再び登録しなおす。後日、子供の尿に自閉症の疑いがある物質が出たので検査に来てほしいと病院から連絡が入る。検査に行くと、何枚かの写真を見せられその動向を追うという検査がされる。何か違和感を感じ、写真に出てきたものを調べ、一軒のダイナーに行きつく。そこから虹彩登録の時に出てきた男性へと結びつき、彼らは亡くなった男性の虹彩が自分の子どもと全く同じという結果に行きつく。イアンは瞳の研究で撮ったたくさんの写真と虹彩の登録データを調べていく。亡くなった人が新たに同じ採光をもって生まれた例がほかにあるのかを。そこでソフィと同じ虹彩を持ち生まれた子供がインドにいることを突き止め探しに行く。行くのを渋るイアンにカレンは「ソフィと同じ虹彩の人がいるのよ。目と脳は繋がっている。目の細胞構造が受け継がれているなら脳の記憶だって受け継がれている可能性があるわ。もしかしたら目は一種の・・・魂の窓なのかも 」という言葉に突き動かされる。ようやくその子供を見つけ写真のテストをするも、普通に答えたより少しいい確率での正解しか出せない。確認は失敗に終わったと思ったが、帰りにエレベーターに乗ろうとすると彼女は泣き叫ぶ。彼は何かを信じ始めていた。

淡々と話は進んでいてすごい事件とえばソフィが死んだところなんだが、とにかく淡々と。しかし胸に訴えかけるものはすごくあって。言い表せられないんだけど。人の瞳を見るだけで胸が締め付けられる。訴えかけるものがあるんだろうな。

最後の調査機関のヒットラーやケネディと同じ採光の人の登録画面の画像。あれはあれで1本他の映画にできたんじゃないか?ってくらい内容は濃いんだけど、この話にはちょっといらなったかなー。

音楽も静かだけどいい。
ちぃ

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