あちち

聖者たちの食卓のあちちのレビュー・感想・評価

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)
4.0
食材はすべて寄付。作るのも、盛り付けも、かたずけも、すべてシステマティックに整然と進んでいく食事風景。
乱す人はおらず、皆、「食事」という一つの目的に向かって、進んでいく。
セリフは一切ない、本当にドキュメンタリー。

遥か昔から続く、あらゆる階級や民族や、宗教さえも分かたず行われる食事。
シーク教のあるお寺の行事というところが、本当に驚きだ。

宗教とは、そもそも、そういうことだったのかも。
食事もまた、そもそも、そういうことだったのかも。

貧富の差や女性差別や階級差別ばかりが報道されがちなインドの、全く違う一面を目にしたような衝撃を受けた作品でした。
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