もりゆうき

聖者たちの食卓のもりゆうきのレビュー・感想・評価

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)
4.4
【食事という営み】

この作品はドキュメンタリーだけれど、ナレーションが一切ない。

この食堂が何なのか、最後の文章が出るまで全く説明がなかったけれど、きっと最初に見ていたなら、全て『これは尊いんだ』っていうフィルターを通してしか見れなかったと思う。
よくはわからないが、とても多くの人々が、当たり前の営みとしてこれを行っている。
当たり前の営みだからこそ、『料理を作れて幸せ!!!』とか、『めちゃくちゃ美味しいね!!!』なんてこともない。
だけど、大切なことだから、これだけの人が毎日集まってる。
それを何のバイアスもなく感じることが出来て、とても良い時間でした。

あ、でも、皿投げなれるのをひたすら拾ってる人かわいそうだったなw

あんな食事をしたい!とか、思ったりはしないけど、昔から食で季節を味わったり、あらゆるものを食べてみたりしてきた、日本人だからこその食というものについてのふれ方、感じ方について、都会で暮らす現代人の僕も改めて考えたいと思いました。
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