ちゃんいよ

沈黙ーサイレンスーのちゃんいよのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
2.6
私は昔カトリックミッションスクールに通っていて、長崎にも教会やルーツ巡りをさせられたことがあり、毎日お祈りやミサをさせられていたという経験があります。それでも信仰をもったことはないです。

当時、お兄ちゃんみたいに仲良い友達がいて、彼は毎日神に感謝してるし、神の意思がなんちゃら〜とか、こんな幸せでいられるのは神が導いてくれてるから〜とかよく言ってた。すんげえ信じてるんや~と思ってた。

ある日、別のキリシタンの女友達から私がキリシタンでないのにも関わらず、なぜ十字架(のアクセサリー)を付けてるのか怪訝そうな顔で聞かれた。わたしがただのファッションだと答えたら、他のキリシタンの数人が集まりおかしいやらなんやら云々言われた。

その話を彼にすると、『信仰で大切なのは形ではなく信じる心』と言ってキリシタンでない私が十字架をファッションでつけたって別にいいんだよと言ってくれた。信仰よりも人として彼のそういう考えこそ大切なんじゃない~と思う。
そんな彼と仲良かったから、別にキリスト教が悪いとも思わなかったし、心の中で自分の信念を持つならいいよね~って考えだった。(まあ彼はプロテスタントで文句言ってきた人はカトリックだから考えはかなり異なるだろうけど)

この映画の中でも踏み絵を嫌がったりキリシタンの日本人たちが形あるものを欲しがったり、あと宣教師である人たちが悪い人に対してやたら怒りを露わにするシーンがあったけど、キリシタンたちは信仰というより、形ばっかりに拘ってる気がして。見えなくても神は一緒にいるとかなんたら言ってるけど、全く響きまへん・・・

とにかくAmazonのレビューとかにもある通り、ここには宣教師目線で若干美化された風の映像が詰め込まれてる。井上様ってのもパードレのことを殺そうとしなかったわけだし、郷にいれば郷に従えくらいな感じだったんじゃないの。

宗教って人に押し付けた時点で終わりやと思う。自分が信じてたらいいやん。広めなあかんとかいう考えも嫌いやわ〜笑

俳優陣の演技はとてもよかったけど、話としては胸糞悪いし、全く心動かされることもなかったなぁ…
テンションあがったのって、「小松菜奈出てたんや〜」です。

ちなみにカトリックをディスってるわけではないし、実際カトリックよりプロテスタントのミサ(集まり)に誘われて行った時の方が異様な雰囲気に怖くなったから。

前述の文句言ってきた子とも普通に友達やしね。いろんな考えあって、この時代に、それが認められる国で、生まれて良かった〜っ(笑)
ちゃんいよ

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