あさみ

沈黙ーサイレンスーのあさみのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.5
160分間が1年にも感じたし、終わってみればあっという間だった。

なんていうか、すごかった。
悪代官にキリスト教徒が弾圧されて、しぶしぶ改宗させられる話なんだろうなーとは思ってたし、間違ってないんだけど、さらに上いってた。

踏み絵で隠れキリシタンとか島原の乱とかしってたけどさ。
命よりも大切なものはないという考えで育ったし、仏教だけど信仰心はまったくないし、死にたくないし、今の頭で考えるとまったく理解できないけど、最初から壮絶なの見せられて、信仰まで奪われるなら、生きてるよりも天国に召されることを願っちゃうのかな。小松菜奈のところでおもった。

ただ、目を塞ぐシーンが多いなか、後味が悪くない。あと、心から踏まなくていいから、踏め!みたいな描写があったのには救われた。後半観てて弾圧する側の背景や心情もわかってしまって、観てて感情が二転三転ぐるぐる。宗教はひとつで良いとさえ思えてしまった。っていうか、信じるものがなければ争いもなくなるんじゃない?と、無宗教なわたしはいつも思ってしまいます。日本は沼なんだね、そりゃ根づかないわ。

リーアムニーソンがやっと出てきた、と思いきや、クワイガンジンそのまんまだったから、なんかクスッと笑わせてもらった。

語り尽くせない。
あさみ

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