Masami

沈黙ーサイレンスーのMasamiのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
3.6
信仰とは何なのか。土着の宗教はその土地ならではのはずなのにキリスト教は政治的背景もありながら拡大する。

どこまでも人を救うはずの宗教が逆説的に人々を苦しめる。隠れキリシタンや踏み絵など歴史の教科書で習った言葉のような軽さは無く、踏む、踏まないが人々の生死を分ける。拷問などの残忍なシーンも多いが、淡々と静かな映画だった。

ほほ無神論者の自分は何をそこまでという気持ちにしかならず、共感が薄い。なぜ神は沈黙されるのかと神父が祈っても、それはそうでしょうと思う自分がいる。キリスト教の方が見るべき映画。
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