ベビーパウダー山崎

ミス・バイオレンスのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ミス・バイオレンス(2013年製作の映画)
2.0
ヨルゴス・ランティモスっぽい対象(人間)をモノの一部のように格好つけた撮りかたをしているけど、やっていることは園子温あたりと同じ品のない低俗な覗き見趣味。つまんない長回し含めて根底にあるのはハネケ的などうしようもない悪意。訳ありな顔を正面から映すのはダサいからやめた方がいい。水面下での異常さが浮き出ないための抑えた演出はあざとく、レイプまがいの濡れ場はこれが衝撃ですよとばかりに見せていてセンスが凡人。冒頭の自殺から現実感がまるでなく悲劇が漫画、元にした実際の事件はこの地獄より更に酷かったらしいので、それを厚かましくスタイリッシュに創作しているのがそもそも馬鹿げた行為。