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パパが遺した物語のsumiccoのレビュー・感想・評価

パパが遺した物語(2015年製作の映画)
3.5
自分の起こした事故で妻が亡くなり
シングルファザーとなった作家を
ラッセル・クロウが演じていて。

自分のキャパシティは100なのに
120の負荷をずっと抱えている役です。

本来なら持てるはずのない20に耐える苦しみと
なぜ耐えていけるのかの理由を
言葉にせずとも伝えきる
その演技力に感服しきりの親子モノ。


…なんですが。

尻すぼみというか
散りばめた要素の必要性が
最後まで謎のまま終わったと思った人
結構多そうな…

ケイティの恋愛観がなぜ
ああいう影響を受けているのかも
いまいちピンときませんし
それを受けてのあのラストも
駆け足?説明不足?を感じましたし。


なにより
あの本の中身をもっと知りたい!!!(笑)

パパがケイティとの関係を
あのあとどんな言葉で綴っていったのか
そして
それらの言葉のどこに
キャメロンや世の中を動かすものがあったのか。

そこが知りたかったなあ…

そこを描くために
ケイティの恋愛苦悩場面を
もうちょっと削ってくれたほうが
名作になったんじゃないかと思います。
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