オリンピック女子重量挙げで銅メダルを獲得した三宅宏実選手とコーチでもあるお父さんのインタビューに泣きそうになり、父と娘の物語を無性に観たくなりまして、レンタルショップの棚からこれをチョイス。
作家である父親が8才の娘と暮らすために奮闘し、25年後に娘ケイティが愛を探す物語。
物語は25年前と今とを行ったり来たりします。
今のケイティからは、父親への想いは見えません。三宅父娘のような分かりやすい父娘の絆をガッツリ観たい気分だったので、そこがもの足りなかったです。でも、その気分が邪魔をして見誤ったかなあ、と思っています。
20年前の物語には父と娘がいて、今の物語には父がいない。その対比に今の不在感を感じつつ、封じ込めた想いがにじみ出すのを観る映画、だったんだと思います。
見どころは8才のケイティですね。この上ないくらい可愛く、世界中のお父さんが憧れる理想の娘No.1といった感じです。出来過ぎで、ちょっと白けてしまいそうなくらい。でも白けないのは、みなさんが書かれているようにカイリー・ロジャーズの演技力によるのでしょう。
心に残るシーンが2つ。
ひとつは25年後のケイティの自転車のシーン。美しいです。
もう一つがバーでの“Close To You”のシーン。グッと来ました。音楽の力を感じました。
どちらも父と娘の思い出がクロスするシーンです。
先月の終わりから忙しくて、なかなか映画を観られない中、2週間振りにやって来たチャンスに期待度が高まり、ついでに三宅父娘ネタで勝手に盛り上がってしまいました。変なテンションで観て失敗です。