ランボーでありたい

デッドフォール 極寒地帯のランボーでありたいのネタバレレビュー・内容・結末

デッドフォール 極寒地帯(2012年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

50音映画鑑賞マラソン 第21回 『て』#3
WOWOW録画で初見
極寒の地で複数の”家族”の思惑が交錯するクライムサスペンス。低予算の映画ながら出演者はエリック・バナ、オリヴィア・ワイルド、チャーリー・ハナム、クリス・クリストファーソン、シシー・スペイセク、ケイト・マーラと超絶豪華。監督は「ヒトラーの贋札」のステファン・ルツォヴィツキー。

<あらすじ>
カナダを目指して車で逃走中、アメリカ北部の極寒の地にさまよいこんだ3人組の強盗犯。思わぬ事故で仲間が1人死に、2人きりとなったアディソンとライザの兄妹は、いったん別行動を取ることに。寒さで凍えかけたライザを車で拾い上げたのは、八百長試合の片棒を担がされ、その日ようやく出所して実家に向かう途中の元ボクサー、ジェイ。一方、アディソンが恰好の隠れ家として占拠したのは、くしくもジェイの実家だっだ・・。

ぬっくぬくの部屋で見る雪景色映画はいいものです。役者のみなさんは吹雪の中で鼻先を真っ赤にしながら演技をさせられてさぞ大変だったでしょう・・。特にオリヴィア・ワイルド。寒空の下、ほぼ裸でいるのと変わらない衣装のシーンもありましたし死んでもおかしくない環境でよくやりますね。彼女はそうとうタフな根性の持ち主ですわ。(どうでもいいけどこの人、目の虹彩の色がホント綺麗。背景が雪で真っ白だから余計目立つ)

先ほどクライムサスペンスと書きましたが、この映画、家族ドラマの側面が非常に強いです。逃亡劇・追跡劇はあくまで背景で、正面から家族とぶつかる事を避け続けてきた者たちが”家族と向き合う話”が主とでもいいましょうか。
感謝祭の夜に3組の家族が思ってもみない形で対峙するクライマックスはなかなか見ごたえがありました。正直、話を詰め込みすぎて逃亡劇としても、家族ドラマとしても中途半端という印象は否めないですが、それなりに楽しめました。
この題材ならもっと時間をかけゆっくり見たい気もしますが・・。(強烈なキャラ設定の兄妹はもっと詳しく見たかった)演者も撮影もすばらしいのに勿体無いですね。

アメリカ国民にとっての”感謝祭”というイベントの重要性がよく伝わってくる興味深い映画。未見の方はぜひどうぞ。見ておいて損はないと思います。

*オリヴィア・ワイルドのおっぱいあります。