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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールのkanappeのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

シネマカリテ3周年おめでとうございます!ってことで記念上映作品として二回目の鑑賞。(前回のレビューが酷すぎたので書き直し)めちゃくちゃ個人的な考察なのでお気をつけください…

間違えなくスイーツ(笑)でメンヘラ脳みそトロトロ映画なんですが、好きで好きでたまらないですよ…。死ぬほどサントラ聞きました…。

【神様、私を助けて…!】
音楽を通したひと夏の" 少年少女"達の出会いと別れ。青春の分岐点を描いたミュージカル映画。この映画のタイトルは「God Help The Girl」で直訳すると「神様彼女を助けて」言うまでもなく「彼女」とは主人公である、自分であるイブのこと。どん底からイブを助けてくれたのは音楽?友達?

映画によく出てくる「神」について考えてみた。イブにはそもそも信仰心はない。だからこそ神なんているのなら助けて欲しいものだと月並みな表現を使ったのだと思う。けれど個人的に推測してみると最終的に出会ったのは「音楽の神」だったんだと思う。音楽のおかげでイブは変われた。第三欲求の上にある至高に。もちろんそれまでに至るにはジェームズやキャシーとの出会いや助けが必要不可欠だったわけで。
一緒に奏でて、共有することの楽しさを教えてくれた経験こそがつまり極端に言う「音楽の神」だったんじゃないかと思った。その結果がイブの前進だと思う。

ただの少女向け映画と思いきや、サントラを聞き込んでもう一度見ることで考えさせられました!イブの病気やバックストーリーは伏せられている(ここは個人的に高ポイント)から理不尽なイブにはなかなかついていきづらいけれど、MVのような映像をイブになった気持ちで見ればきっと理解できるはず…。心に残る素敵な音楽とアンニュイで不安定なリズム感を出す映画は音楽そのもの。気になっている人、既に見た人の両者ともにおすすめしたいです。
15 8/29 シネマイクスピアリ
12/22 シネマカリテ
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