横須賀アット

ヴィヴィアン・マイヤーを探しての横須賀アットのレビュー・感想・評価

4.0
ある若者がわずか380ドルで落札したネガ・フィルムの詰まった箱を手に入れたことから始まる。

価値が無いと思っていたフィルムをデータ化し、その一部をブログにアップしたところ、熱狂的な賛辞が次から次へと寄せられた。

この発見を世界の主要メディアが絶賛!発売された写真集は全米売上No.1を記録、NY・パリ・ロンドンでいち早く展覧会が開かれるや人々が押し寄せた。撮影者の名はヴィヴィアン・マイヤー。すでに故人で、職業は元ナニー(乳母)。15万枚以上の作品を残しながら、生前1枚も公表することがなかった。ナニーをしていた女性がなぜこれほど優れた写真が撮れたのか?なぜ誰にも作品を見せなかったのか?

いや~面白い。
写真に関してド素人ですが、そこに写る人々の人生がそこには写っている。
この人はこんな人で、こんな人生を送っているのだろうと考えさせる数々。けれど、そんな写真を撮る人物ってどんな人なんだろう?
ヴィヴィアン・マイヤーという人物の素性が見えるにつれより深く、写真に込められた思いが見えてくる。