【写真好き必見のドキュメンタリー』
ゴッホは生前に800枚もの絵を描いたが売れたのは1枚だけだった話は有名だ。
似たような話は、現代にもあった!
ある写真収集家が、とある白黒写真に惹き込まれ、調べていくうちにヴィヴィアン・マイヤーの作品だと分かる。
駄菓子菓子、彼女は既に他界。無数の作品があるにも関わらず、生前1枚も社会に発表していなかった。
本ドキュメンタリーは、そんな彼女の作品を美術館に発表するまでの過程を通じて、アートと著作権の関係、アートと人生の関係を炙り出していく。
単に、ヴィヴィアン・マイヤーの悲惨な生活を明らかにするのではなく、「実は彼女は作品を世に魅せたくなかったのでは?」「写真作品はどの工程までを含めるのか問題」といったアート作品で度々問題になる社会制度やモラルについてしっかり議論していく。意外とそこまで掘り下げている作品は少ないと思っているだけに良かった。
私の写真も誰か発掘してくれ!