彼女が亡くなったあとも、ネガと、彼女を覚えてる人たちの中に、彼女は生き続ける。
フィルム写真の面白いのはそういうところだなと思います。デジタルのデータがどれだけの寿命かわからない中、ネガフィルムはしっかり保存しておけば長く生き続ける。
フィルム写真だけじゃなくて、音楽も、映画も、絵画も。全ての残されるアートは、その人が亡くなった後も生き続ける。
その人の作品を観たり、聴いたり、覚えている人がいる限り、生き続ける。
"オエライ"評論家たちは、彼女のネガより先のものは、彼女の手によってなされたものではないため、作品として評価をしないと否定した。
これから価値が出るかもしれないものに投資をして、オークションで何億という値段で売る人たちがいる。アーティストにその何億は入ってこない。
アートとは何か。
「これは私だよ」と写真を観て笑顔になった人がいる。
どれだけお金に馬鹿にされても、その笑顔はアートにしか作れないものだと思う。
そんなことを考えさせてくれる映画