劇場鑑賞。
正に瑞々しく爽やかな“青春”。
真っ直ぐで素直で眩しくてギュッと抱きしめたくなる映画。
基本ボーイ・ミーツ・ガール的な青春物は大好きだけれど、この作品はほんとにど真ん中直球だった。
この邦題も好き。
物語の始まりから終わりまで1mmも文句の付けようがなくて、冒頭数分で「きっと好きになる」予感がそのまま的中。
劇場を後にする時のなんて清々しいこと！
まるで自分の心まで洗われるような気分になれた。
ジョヴァンナが自分のポジションを奪われた時の小さな嫉妬や、レオナルドがバスルームでキスの練習をする風景や、好きな人のにおいを感じながら・・・誰にでも身近に思えるような懐かしい感覚のすべてが愛おしくて（描き方もいやらしさがなく上品で）。
ブラジルのシンプルな制服がとても好みだったし、レオナルドと父との交流も見ていて微笑ましかった。
それからBelle And Sebastianの音楽とそして自転車がハイライト的。
目が見えないことやLGBTを押し付けがましくなく普遍的に描いているところも。
…彼らと彼女のこれからの見つめる先に幸あれ！
余談。キャンプでのシャワーのシーンで、『彼は秘密の女ともだち』でのロマン・デュリスとラファエル・ペルソナの場面が一瞬フラッシュバックしてドキドキ。
かつての自分も大好きな人と一緒に夏の海へ行って、初めて相手の裸を見て身体が反応してしまい、ひとり急いでシャワーを浴びに行った遠い記憶が甦ったりして。
