ぶちょおファンク

傷だらけのふたり/恋に落ちた男のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3.5 中盤★0.5 終盤★3

「1つだけ聞く。何回も思い出すのは愛だよな」

金貸しで乱暴な取り立て、
粗野なようで人情に厚く少し幼稚で憎めない、不思議な魅力の男ハン・テイル。

序盤での色のない彼の人生が恋をして彩られていく様は微笑ましい。
愛に飢え、愛に彷徨い、愛に迷うテイルは“愛”と“恋”の違いも分からない人生を歩んできた。
彼の好き=愛は重いけど、
それが彼の築いてきた人生の価値観で、
そういう不器用だけど真っ直ぐな言動や性格は感情移入できたし、
出合いは最悪のふたりが少しずつその距離を縮めていくのもキュンとした!

しかし、中盤から物語は大きく動き出しますが、
ここからの編集や演出が下手くそ過ぎ、
その出来事は現在なのか過去なのかが分からず進み、
「いったいどうなってんだ…???」っと混乱するばかりで、
数十分経ってようやく理解できた。。。😅
amazonで現在唯一の低評価レビュー
「好みとかいう問題ではなく、残念ながら監督は映画の作り方をわかってないです。」
っという意味はこの辺にあると激しく同意。
テイルのみならず監督まで不器用だとは…。😱

なんとか中盤を越え状況を整理し、
終盤は現在進行形の物語なので混乱はしませんし、
ここでも合間に過去のエピソードがあったりしますが
物理的に過去と一瞬で理解できるから問題はなく、
ラストまでの編集や演出は秀逸なだけに中盤での雑な映画づくりは惜しすぎる!!!!!

“記憶とは愛より悲しいもの”か。。。
でも…その悲しい記憶が、美しい愛の記憶があるから
ヒトは愛に躓いても違う愛を求めて前に進むのかもしれない…。


2019年47本目