まぐらいだあ

野火のまぐらいだあのレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
3.2
戦争映画の外側には、敵国そのものより、他者に対する環境。
内側では自身に対する狂気や執念が、そうせざるをえないという状況を作ってしまっている。
地獄と一言で言ってしまえば、そうなのだが、芋。芋を発端とするきっかけがそこに存在している。

予算の無さを伺えるカットであったり、わかりにくさは確かにある。しかし、人物の表情であったり、ゴア描写がそのほとんどをカバーしている。
塚本晋也本人やリリーフランキーが好演する中で、静である部分に恐さを感じる。