ゆーきゃん

野火のゆーきゃんのレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
2.5
戦争映画で、あんなに緑が生き生きと青々と生い茂っている画を見たことがあっただろうか。
人間讃歌的戦争映画もたくさんあるけど、この戦場では、同胞は仲間では決してなかった。極限状態に陥れば同じ制服の人間だって殺す。彼らは愛する人間ではないから。

散々蹂躙しておいて、いざ追い詰められたら白旗を振るのは確かに卑怯かもしれない。法や制度がそう決めていても個人の憎しみや悔しさはすなおに従えない。

戦争行きたくないな、死にたくないし死に直面したくないもんな、くらいに考えていたが、ただ死ぬよりも辛くかなしくおぞましい空間があるのだと知る。