最愛の人を亡くした時、人はどのように壊れてるか、そして喪失の対処法について。苦難に対処するため、心を閉ざして感情を無にすることへの絶対的な忠誠と彼の身に次々と起こるカオス。かなりビターダークなテイストで気が滅入りそうだけどジェイクの怪演、予測不可能な展開がすごくよかった。悲劇的な事故、自動販売機へのクレームから始まるある男の再生劇。デイビスの妻の死に対する反応がすごく感情を押し殺してロボット同然に機械的になってて、セリフとか描写が斬新で面白かった。"妻を愛してなかった。死んだ時も悲しくなかった"っていう現実から必死に背こうとする姿が逆にすごい印象的。心臓が欠けてる？マイガイガ？みたいなシーンは衝撃。顧客サービス対応の女性とその息子との傷を抱えた者同士の奇妙な絆も素晴らしい。子役の子もうまいし、どんな人も一度は経験しそうな親近感のあるテーマなのにこんなに破壊的で驚きがあった。感情を出さないってある意味で一番難しい。
