雨宮はな

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うの雨宮はなのレビュー・感想・評価

3.0
邦題がカッコつけすぎて「なんのこっちゃ」だったけど、
原題が『Demolition(解体)』でようやく合点がいった。

主人公が感じている息苦しさや「なんか違う」が画面いっぱいに広がる。
付き合う人が変わって、身の置き方や時間の過ごし方を変えて、だんだん自分が変わるのと同時に呼吸がしやすくなるのがよくわかる。
気持ちの爆発が初期に怒って、周囲に悪影響を及ぼすところまでしっかり織り込んであるのは見事だった。

壊して、見つめて、初めて見えてくるものがある。
相手を知ることで、自分を知ることにもつながる。
居心地は悪くないか? 無理をしてるんじゃないか?
興味がないとか愛してないとか、そんなんじゃなくて、チューニングを合わせられていないだけってことはないか?
それに気づくまでが大変なんだけどね。
雨宮はな

雨宮はな