このレビューはネタバレを含みます
アメリカ版「永い言い訳」のようで似て非なる作品。ディヴィスのように目の前で妻を亡くしたら…ショックで奇行に走ることがあるかもしれない。
無意識の奥にある感情を引き出し向き合う苦しさと、それを超えた後にある救い。
お菓子、冷蔵庫、倒れた木、群衆に逆行して歩く主人公、かけっこの先にあるフェンス。主人公の心情変化の比喩が随所に効いてる。
参加した試写会のトークショーで精神科医の方が言ってた「彼が自分の感情に向き合うまでの葛藤にフォーカスしたのが原題、その後にフォーカスしたのが邦題」という話にとても共感できた。
クリス役の美少年ジュダ・ルイスの発見もおおきな収穫。