雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのネタバレレビュー・内容・結末

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う2015年製作の映画)

Demolition

上映日:2017年02月18日

製作国:

上映時間:101分

3.7

あらすじ

妻が死んで気がついた。彼女のことは、よく知らない。僕はあまりにも君に無関心だった―。 自らの感情とうまく向き合えない哀しみと虚しさを抱え、身の回りのあらゆるもの―妻のドレッサー、パソコン、冷蔵庫、そして自らの自宅までを壊し始めたディヴィス。 すべてをぶち壊してゼロにする―。 “破壊”を経て辿り着いた、人生で本当に大切なものとは―?喪失と哀しみ、そして再生への旅路を描いた物語。

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」に投稿されたネタバレ・内容・結末

妻が事故で死に、それに泣けない夫のそれからの話。あらゆる物事に興味が薄く妻が亡くなっても悲しくないのかも?というが、徐々におかしくなっていて少しズレてはいるが確実に影響を受けている分、号泣するよりもやたらリアリティーを感じました。壊れていく自分に気付かずそれから出会った人達の影響も受けてこそ、悲しみが自分のものになって溢れる純真。非常に見応えがありました。レビューには理解できないと書いている人が多いけれど、これが理解できないのは僕には一周回って冷たく感じる。
ディヴィスがだんだん感情を表に出すようになる過程が面白い。カレンの息子クリスと一緒にいる姿が親子であり友であり、良い関係だなと思った。ディヴィスが自宅を壊すシーン、工具でガンガン壊したあとブルドーザーまで手配していて「まだやるの?!」と笑った。やるならとことん、ディヴィスの性格かな。ドラムに合わせて踊るシーンと買い物の時カートにクリスを乗せて暴走するシーンがお気に入り。
demolition解体、破壊

最近いろいろな事に
気づくようになった。

自販機のチョコレート、
水漏れしたままの冷蔵庫、
かじられた心臓、メリーゴーランド
車に戻ってメモ見て泣くシーン

ジェイクギレンホール最高〜
ジェイク・ジレンホールが主人公の微妙な心情の移り変わりを上手く表現出来ていて素晴らしい。
妻が交通事故死した後の主人公の心の拠り所が、前半はナオミ・ワッツ、中盤ぐらいから息子になるのがこの映画の肝だと感じた。
この映画は終始何かを分解・破壊しようとしているが、それはまさしく主人公自身の心境を描写しているように感じ取れる。原題が「Demolition」なのも納得。
最愛の人が亡くなって悲しくない人なんてこの世にはいない、いたとしたらそれは人間ではないのだと思う。そんなメッセージも感じ取れたアートな作品。
妻の死後、今まで気にならなかったあらゆるものが気になり始める。義父の「心は自動車と同じで解体して隅々まで悪いところを探すんだ」という言葉を思い出し、気になるもの全てを解体し始める。
気になるものは自分の心を投影した象徴であり、悪かろうが良かろうが手当たり次第に自分の心を解体していくのだ。

解体と並行してナオミワッツ親子とも関わっていくことで徐々に妻との思い出と伴に本来の自分も見え始める。
そんな中自分の家を解体している途中、引き出しのメモから妻が妊娠していたことを始めて知る。
妻を偲んで作られた奨学基金のパーティーで妊娠のことを義父母に問うと、自分だけ知らされていないことに気づく。実は自分との子どもではなかったのだ。

結果として妻との関係は破綻していたかもしれないが、色々な後悔の念からやっと涙が溢れでてくる。けれどもそこには確かに愛はあったという思いから自分が本当に妻にしてやりたいことを義父に持ちかけ改めて妻との死別に向き合うことができた。

見ようとしなかったものと向き合い、そして自分はまた新たに進み始めるのであった。


こんな感じのストーリー。
主題歌が気に入った。
分かりやすい不器用さを抱えた人が、
一度壊れて、そして壊して、
感情を理解して表に出していく話

初めの無感情、途中の言葉にならない葛藤、最後の人間味を表現し切る演技力に脱帽。

感情に素直になってすぐは周りから変に思われる事もあるけど、アイデンティティの確立の時期だと思うと納得。街中で踊るシーンは気持ち良かった!

大切にしたい事を見失わないように。
“あなたは何も変わらなくていい”のひと言に、メッセージは詰まっている気がした。
いや~ジェイク・ギレンホール目当てで見たのと、タイトルが何の意味なのかワカラナカッタので興味惹かれたんですが、なかなか面白かったです。

ジェイクの、妻が死んでしまったのにどのような感情を抱けばよいのか分からない、というのは感覚として分かります。ハードな一流企業に勤め、その中で成果を出し、お金という数字だけを見ていると、そうなるのではないか?と感じてしまいました。成功者の鬱屈という奴かも知れません。

ナオミ・ワッツがとても魅力的ですし、なんだか村上春樹の「カンガルー日和」のような話しが面白かったですし、子役も良かった。

ただ、最後のどんでん(エコー写真)は必要であったのか?微妙だと思います、アレがなくとも良かったんじゃないかな?と。

男女の関係にアレが必要無いのも好感持ちました、うん、最近分かったけど、無くてもイイと思う(まぁもともといないし、そんな機会も無いんだけどね、僻みじゃなく)。

ちなみに、このタイトルを書いたのはやっぱり妻ですよね?その辺が不思議な感覚。
この映画のジェイクギレンホールみたいな男の人って案外多いと思う。自分の心を破壊して、初めて気付いた世界でまた新しく組み直していくから前に進めるんかな。あとブルドーザーってネットで買えるんだ…
・妻をなくしてもなく事が出来ないジェイクギレンホールが様々なものを解体しながら心の葛藤とむきあう
・原題は解体を意味するデモリッションで本題から受ける印象は淡い恋愛ものからはかけ離れた文字どおり「破壊と再生」の映画だった
・終盤の怒濤の展開に、明かされる妻の新事実などでこちらの心の整理が追い付かないまま終わって、時間をかけて今消化している最中
・かつて「ブロークバックマウンテン」に出てたジェイクがゲイかもと悩む少年との交流は感慨深い
・子供と二人で家を破壊するシーンの吹っ切れ感はすごい
・ジェイクが妻たの夫婦生活で見落としていたタイトルの付箋のように、あえて説明せずに映像に込められた様々なものを我々観客もまた見落としている
終わってみて初めて、まさに解体と再生の物語だと思った。
最初はデイヴィスを「なんだこいつ」と思ってたけど、「愛していなかった」と自分の心に蓋をして、何かを解体する事で、本当に解体しなくてはいけないことから目を逸らし続けていないと、自分を保てなかったんだろうなと思った。
正しいかは分からなくても、それぞれがそれぞれに悲しみと向き合い、前進しようとしている映画だった。
それにしてもクリスは大物になるなあ。
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