DanAbnormal

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのDanAbnormalのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジェイク・ギレンホールの演技を堪能出来る映画。
妻が亡くならなければ、彼自身あんな人間のままだったのか、しかし最後に発覚するやりきれない秘密から、すでに崩壊の危機ってのはそこかしこにあったんだろうな。
あれだけの金融マンなのに、手紙でクレーム、というアナログなやり方を用いたのも情に飢えてるという証だし。
既にこの作品を観た方曰く、本当に彼が壊れ切ったのは妻の秘密が発覚してから、という見方にしっくり。それまでのおかしな行動の一連や手紙も正しく壊れてなかったから出来たことなんだなぁと。
しかしナオミ・ワッツの息子役の俳優さん素晴らしかった。
話し方や仕草・出で立ちの「わかってらっしゃる感」、凄いなあれ。台詞にある「見た目は12歳なのに、行動は21歳みたいなの」をあんな見事に体現してるの気持ちいいわ。
少しロック齧っただけではあんな雰囲気出せないだろうと思う。ダンスシーンやドラムシーンもむちゃ素敵。やるせない日常の中で彼には音楽が必然だというのが痛い程伝わる。むしろ美しい。あとナオミの薄幸キャラの安定感・笑!
丁寧にエピソードをきちんと回収するのも恐れ入った。手紙も全部一から読ませて欲しい。
DanAbnormal

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