KuNork

ローズの秘密の頁(ページ)のKuNorkのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

こんな救いーー。

40年も収容されて、マクナリティを名乗る真実。
聖職者の狂った欲望と権力の怖さ。

女性が、愛すると応えれば幸せに、応えなければ蔑む対象にされる、男性の尊厳ありきのこの時代に、私生児を許さない社会と反する女卑への倫理観。

そんな時代の人でも、愛するもののために心を賭した人はきっといたはず。
そんな物語でした。

真実が明らかになった時、愛のある人がそばにいる安堵。

ただ、真実が明らかになる。
無実だとわかる。
解放される。

そんなものとはかけ離れた、全て報われる結末。
よかった。


この後、3人で幸せになるのではないかと期待する終わり方もよかった。
KuNork

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