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ローズの秘密の頁(ページ)の62355cinema5のレビュー・感想・評価

3.4
赤ん坊を殺し精神異常があるとして、ローズ・クリアは40年以上にわたり精神病院に収容されている。
病院が取り壊されることになったので、転院に必要な診察をする為に、スティーブン・グリーン医師が派遣される。
彼はローズの担当をし、彼女が40年間聖書の余白に日記を綴っているのに関心をもち真実を探ろうとする。

アイルランド製作の映画。
荒涼とした質感がスクリーンにあふれる。
それが子殺しの真相をたどっていくドラマに重くのしかかる。

1940年代が主な舞台。
物語は、ローズに想いを寄せる神父のゴーントが、ローズとその恋人のマイケルに横恋慕したことから、悲劇へと進んでいく。
さらにマイケルの家族が親英派だった為、アイルランド親派の目の敵にされることが、より二人の運命を狂わせてしまう。
挙句に精神疾患の烙印を押されて強制入院をさせられてしまうローズ。
彼女は本当に自分の子を殺したのか?

結末は、伏線にキチンと気づいていたら予想できただろうけど、私は不覚にも気づきませんでした。

人の出会いには意味があるんですね。

若い頃のローズを「キャロル」のルーニー・マーラが演じています。
透き通るような美しさです。
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