このレビューはネタバレを含みます
ハッピーエンドでなく驚きましたが、ある意味これがリアルなんだなと感じました。
海辺のシーンで、「朝起きて、まだ生きてる事に落胆したくない」このセリフがすべて。心に刺さりました。ルーのお父さんが言う、「他人は変えられないんだ」も事実。当事者にしか分からない苦悩に意見は言えないのですが、でも実際は、なかなか尊厳死は肯定しづらいのが本音ですね。
ただ、この作品、表現が正しいか分かりませんが、非常に美しい作品に映りました。最後の落ち葉が緑から枯葉に変わる様を、人の一生に例えたのでしょうが、決して悲観しない美しい舞い方に見えました。彼にとっては悔いのない人生を送ったと胸張ってるかのように。
そして彼女も新しい一歩を踏み出した、絶望ではなく希望を残したエンディングにも取れました。