このレビューはネタバレを含みます
二人は愛の力で障害を乗り越えることができましたチャンチャン。みたいな感動ポルノ作品じゃなくて本当によかった。
回りの人間が、障害をもって衰弱していく人間の"選択した死"を止めるという行為は、相手を思う本当の優しさではない。"健康な人の正義"の押し付けだろう。
自らの意志で死を選択する、というのは相当の思いなのだから。
「世界中のどんな人間でも彼の決意を覆すことはできなかっただろう。
人は、変えられない。」
「じゃあ、どうしたら?」
「愛することだ。」
ルーのパパのこの台詞に圧倒的共感を覚えた。
死と向き合う人間の強さと、生きていく人間の強さ、間違いなく名作。