オプティマス

クリムゾン・ピークのオプティマスのレビュー・感想・評価

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)
3.3
幽霊が見える女性イーディスはトーマスと恋に落ち結婚しますが、同時期にイーディスの父親が何者かに殺害されてしまいます。悲しみを抱えながらもトーマスの姉と3人で奇妙な屋敷に住むこととなります。

この作品は終始、雰囲気が暗く、さらに美しく見えました。イギリスの高貴な印象もありますし、逆にその高貴さが不気味に見えます。ホラーとラブストーリー・全体的に赤が基調とされ、美しく不気味な雰囲気を上手くブランドされています。そのバランスが上手いですし、ギレルモ監督らしいと実感しました。
私たちの中ではホラーと言ったら幽霊、幽霊と言ったら怖いという印象が頭の中に入っていると思います。この作品は幽霊を怖く扱いながらも悲劇的なバックグラウンドを与え、同情を促しているように見えました。幽霊が出てくるシーンでもどこか悲しげな訴えをしていたり、助けて欲しそうな逆に主人公を救うような描写もありました。そういうテーマの作品はたくさんありますが、ギレルモ監督が手を掛けると一味違う作品に見えました。
個人的に視覚的に凄く楽しめましたが、ストーリーやキャラクターなど、少し弱いなと感じてしまいました。