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クリムゾン・ピークのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)
4.3
幽霊を見ることができるイーディス(ミア・ワシコウスカ)が初めて見たのは10歳のとき、死んだ母親の霊だった。イーディスはやがてトーマス(トム・ヒドルストン)と恋に落ち、彼女の父親の不可解な死をきっかけに結婚する。二人は、トーマスの姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)と一緒に暮らすことになる。住むのは、冬になると地表に露出した赤粘土が雪を赤く染めることから、“クリムゾン・ピーク”と名付けられた山頂にある広大な屋敷だった。イーディスが新たな生活に慣れるにつれ、深紅の亡霊たちが現れ、「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と警告する。亡霊たちの言葉の意味とは? そして、この屋敷の秘密とは?
「ヘルボーイ」「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロが、ゴシックホラー仕立てのサスペンスミステリーに挑戦した意欲作。
作家志望で独立心旺盛なイーディスが、粘土鉱山を営むトーマスと結婚するまでの華麗なセレブの暮らし、トーマスと結婚しておんぼろで曰く付きのお屋敷で暮らし始めてからトーマスと姉のルシールがひた隠しにする忌まわしい秘密そして屋敷内に出没する深紅の亡霊の謎が次第に明らかになっていくサスペンスミステリー、トーマスとイーディスとルシールの泥沼の三角関係、血の色が鮮やかな様式美に満ちた殺人シーン、謎めいた地下室や秘密の部屋なとミステリアスな屋敷とゴージャスな衣装、純真で意思が強く可憐なミア・ワシコウスカ、雪の女王のような美しさと歪んだ愛情を抱えたジェシカ・チャステイン、腹黒さと一途な愛情を抱えたトム・ヒドルストンの熱演と魅力が印象的で残酷な華麗な美意識に彩られた傑作ゴシックサスペンスミステリー映画。
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