生理感覚が伝わって来たのはとても良かった。
でもそれだけだったから残念。

内容的にはいかにもなインディーズ映画。
少女二人の動向をある種の変態性を感じさせる視点で描いている。
はっきり言って私には理解不能な類のゲージツ映画であり、こういう人とは根本的に感性が合わないのだろうな、という感想しか浮かばない。
特にインディーズ映画によく見られる自傷行為は本当に勘弁してほしい。
私のようにインディーズ映画を山ほど見てきた人間からするとこういう典型的展開には心底ゲンナリさせられる。
映像的にはクローズアップだらけのインディーズ映画にあって珍しく、引きをうまく使っており、手持ちの移動撮影にはただ人物が走っているというだけではない疾走感を感じる。
引きの画はロケーションの良さも活かしている。
こういうものを見るたびに「もう少し脚本がまともなら」と思ってしまうのは私だけだろうか。

特集：二人の作家<河内彰・松本剛>の一遍での鑑賞。出足はJK二人の恋遊びの様子で「花とアリス」風、が進むに連れタイトル通り変態度がエスカレート。わぁ撮りたい映画を追求するタイプだなぁっとこそばゆい感触。異色若手映画監督というフリに納得感。+舞台挨拶