ゆうき

カリートの道のゆうきのレビュー・感想・評価

カリートの道(1993年製作の映画)
4.0
刑務所を出所した元ヤクの売人が主人公の話。

これは評価が高い訳がわかります!!
脚本のバイブルを書いたブレイクスナイダーの物語構成の成功法則に、この作品はピタッとはまるからこそ、私たち観客は観ていて気持ちがよく、最後まで見せてしまう力を持っています。オープニングとエンディングは完璧で、サブプロットのラブストーリーも教科書と一致。三幕構成も分かりやすいです。教科書に名作が合わせてるのではなく、名作は等しく黄金の法則を持っていると改めて分かります。

アルパチーノはやっぱりかっこいいなぁ〜渋いなぁ〜憧れます!!
セルピコもヒートも物語的には最高ですし、アルパチーノでなければ演じきれなかったかもしれませんが、個人的には悪い役の方が似合う気がします。それは、ゴッドファーザーから入ったからかもしれません。

ショーンペンが出るとオープニングのクレジットで分かったのですが、彼がどの役か気づくのに時間がかかりました笑。役作りが凄いです。

ブライアンデパルマ監督は、面白いカメラワークで楽しませてくれます。今作では、ショーンペンが刑務所に向かうシーンが印象的でした。ヒキの画からぐっとショーンペンに近寄っていって、次にカメラごと遠のいて終いに海に面する刑務所全体を写します。これがクールでした。
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