Ren

アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日のRenのレビュー・感想・評価

3.0
Disney+はこういう全然知らん洋画も色々あるからやめられない。83分と超短くまとまっているのでノンストレスで観られるコメディ。

「終わり良ければ全て良し」も来るところまで来た。
家族全員何も上手くいかない、ヒサンなアレクサンダーの誕生日を描くドタバタ×6コメディなのですが、この分かりやすさ、誰にでも理解できる「家族」「幸せ」というテーマがめちゃくちゃディズニーチャンネルの王道ど真ん中という感じで良き。
オープニングから明らかに『ハングオーバー! ~』な雰囲気を醸し出しているのだけど、あれほど倫理が崩壊していることは全く無いので、全世代一緒に観られる作りになっています。ヒサンな出来事大喜利の手数が多く、その一つひとつが「日常で直面したらまあまあイラっとくる」絶妙なライン。兄が教習試験を受ける辺りから段々大喜利が度を越してくる感じが教科書通り。

で、なんやかんやあって「サイテーな日も愛する人たちと居ればサイコー」な話に落ち着きます。サイテーがあるからサイコーが輝く、『インサイド・ヘッド』みたいな話。ついさっきまでトンデモコメディだったのに急にメッセージ性のある台詞を喋ったりする歪な話運びが見所です!

勘違いされてそうなヘンテコ日本料理屋、ピンボケのカンガルーがぬっと姿を現すところはギャグとして成り立っていました。個人的には、クソ面倒くさい兄の彼女が、彼の家族のヤバさに直面して困惑していく流れが好き。
てっきりいつも不幸に見舞われているアレクサンダーだけが蚊帳の外な『ホーム・アローン』的家族かと思っていたのに、家族が揃いも揃ってヤベェ奴だった。全員に平等にスポットライトを当てていたのが、ファミリームービーとして有能。
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