なー

ブルー・リベンジのなーのレビュー・感想・評価

ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)
3.5
凡人の復讐の果て

大切なひとを殺された
だからその相手に報復を

両親が殺され人生が狂い、特に強いわけでもお金があるわけでもなくホームレスとして光のない目を世界に向け生きてた青年が仇の元に向かった
実行に移す彼の心は複雑で、恨みと使命感と怯えと覚悟が混ざったような表情
姉が言うように彼はバカなのではなく弱い人間だった
行き当たりばったりで局面ごとにどうしたらいいかを必死に考え、上手くいかなかったり勇気を振り絞ったり諦めたり屈したり
彼の姿はとても生々しく、フィクションでありながらノンフィクションに近い、僕らのような凡人が復讐を行おうとするとこんな感じになるのかなと思わされた

復讐とは雪山を転がりだした小さな雪片のようで 、どんどん大きさを増し手に負えなくなる
事の発端である寝取られたっていう相手の母親が怒りをむき出しドワイトに向かってくるのがそういう意味で復讐の一面を露わにしているようでとても印象的だった
なー

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