unubore

ロスト・エモーションのunuboreのレビュー・感想・評価

ロスト・エモーション(2015年製作の映画)
3.7
大戦争後の近未来、遺伝子操作で人間に感情を持たせないように管理されたディストピアが舞台のラブロマンス。

「リベリオン」や近未来SF作品に良くありそうな世界設定ですが、日本で撮影された場面が多くて幾何学的な建物の中で人々が全身白の服を着て、機械的に〝共同体〟として無機質に生活してる映像がスタイリッシュで結構好みでした。

特にミントブルーのライトパネルの前で二人が感情を解放するシーンは陰影の使い方が美しくて見惚れました。
色合い的にティファニーのおしゃれ~なコンセプトアートでも観てる様な気分。 クリステン、シャネルの広告塔だけど(笑)

恋愛禁止の割に保険安全局や管理システムの脇が甘かったり、内容的に突っ込みどころ色々あるけど、何処となく岩井俊二的なイノセントな空気感が漂っていて映画鑑賞というかオシャレなアート雑誌をめくる感覚で視覚的に癒される作品でした。 撮影で使われた安藤忠雄さんの実際の建物にも行ってみたい!
unubore

unubore