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ローマに消えた男のits49のレビュー・感想・評価

ローマに消えた男(2013年製作の映画)
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トニ・セルヴィッロの演技に尽きる映画。見た目はほぼ同じ(だが微妙に違うところも演じ分ける)で性格が正反対のエンリコとジョヴァンニの2役を器用に演じ分け、徐々にひとつのキャラクターに収束していって最後の場面ではどちらか分からない、というフィナーレまで非の打ち所のない演技。ヴァレリオ・マスタンドレアは難しい役どころを秀逸に演じ、ブルーニ・テデスキはアンニュイ。ただそのフィアンセ役のアジア系は微妙。音楽はヴェルディの『運命の力』が効果的に使われていて耳に残ります。
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