う~ん…邦題のチープさが大きく邪魔をする、大人ビターな作品だった。
おじいちゃん二人の同性婚がベースのいわゆるLGBTQ作品かと思ったら、もっとシンプルに人生を考えさせられる作品だった。
やっと許された同性婚による甘くない現実も当然突きつけられるものの、テーマはもっと普遍的。誰もが避けて通れない老いの先、或いは愛の在り方、次世代へのバトン…
通して落ち着いたピアノの音色が、決して押し付けがましくなく優しく琴線に触れてくる。
個人的なビジュアルの好み問題を差し引いてもかなり上質で落ち着いた作品だった。
思いがけずエモーショナルに希望を感じる締め方も素敵。
そしてタイムリーにも先日鑑賞したばかりの『シラノ・ド・ベルジュラック』ネタにちょっと驚き。