こたつムービー

さよなら、人類のこたつムービーのレビュー・感想・評価

さよなら、人類(2014年製作の映画)
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スケッチを集めたアート作品。
この手の作品は途中退屈感との勝負になるが、不思議と完走した。上品でアクのない感じがよかったのかもしれない。

一点、強いカットがある。このカットだけでも観た甲斐があるというもの。ーーそれはラッパドラムのシークエンス。間違いなくホロコーストへの示唆だ。
このシーンがなぜあるかとふと考えた。ーー「そうか、この映画はヨーロッパ史を語っているんだ」と気付いた。馬に乗りロシアを目指したのはむろんナポレオンだろう。では、なぜ笑い袋を売っているのか?ーーもうお分かりの通り。現代人そのものを説いている。そんな映画だ。そう読み解くと味わいもまた変わるはず。

これ系好きな人はもっと傑作がある。
「不思議惑星キン・ザ・ザ」はマスト。シュールでいかしてるぜ?