はる

チャップリンからの贈りもののはるのレビュー・感想・評価

4.3
チャップリンの遺体を柩ごと誘拐して身代金を要求する、実話に基づいたストーリー。
それなのにチャップリン愛が染み入る仕上がりになっていました。
チャップリンの遺族がゲスト出演している所も好感が持てます。

Filmarksの評価に反して、私のスコアが高いのは、先日見た『誰にも言えない小さな秘密』が大きく影響しています。
この作品で愛情あふれるコメディを魅せてくれたブノワ・ポールヴールドが、犯人役を演じていました。
さらに、後半で絡んでくるのはナディーン・ラバキー。彼女は『存在のない子どもたち』の監督さんです。
このキャスティングのおかげで嫌悪感を持たずに見ることが出来ました。

前半はコメディータッチですが、チャップリンの秘書の登場辺りから様子が変わってきます。27年間チャップリンのそばで仕えた彼のセリフや行動には涙が誘われます。

まるでチャップリンの映画を見た時のような、じんわりと温かい後味が残りました。

エンドロール後にもお楽しみが残っていたのがまた嬉しいところです。

唯一気になるのが、柩の扱い方。雑すぎて中のチャップリンが心配で仕方なかった😥
はる

はる