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ドローン・オブ・ウォーのTKSDのレビュー・感想・評価

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)
3.6
無人戦闘機の攻撃は、する方もされる方も地獄。

場合によってはテロリストかどうかもよく分からない標的を、非戦闘員を巻き込むことを分かった上で、彼らを相当程度目視して、遥か上空から爆殺。

自分が死ぬ恐れがないので、闘っているという実感はなく、一方的な殺人をしているという感覚になりそうです。

攻撃される側からすれば、どこにいるのか分からないドローンからある日突然爆殺される。

ドローン攻撃の病的な面がそれなりに分かりました。
ただ、本作は「事実に基づいている」とはいえ、あくまでフィクション。

ドローンの操縦士が実際にどれぐらい精神的な負担を受けるのか。家族とどのぐらい軋轢が生じるのか。このあたりの実態を知りたかった。
本作のドラマ部分はチープで物足りなかったので…。

ドローン攻撃に関する実態に興味を持つきっかけになるというところに、本作の意義があるのかもしれません。
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