無人戦闘機の攻撃は、する方もされる方も地獄。
場合によってはテロリストかどうかもよく分からない標的を、非戦闘員を巻き込むことを分かった上で、彼らを相当程度目視して、遥か上空から爆殺。
自分が死ぬ恐れがないので、闘っているという実感はなく、一方的な殺人をしているという感覚になりそうです。
攻撃される側からすれば、どこにいるのか分からないドローンからある日突然爆殺される。
ドローン攻撃の病的な面がそれなりに分かりました。
ただ、本作は「事実に基づいている」とはいえ、あくまでフィクション。
ドローンの操縦士が実際にどれぐらい精神的な負担を受けるのか。家族とどのぐらい軋轢が生じるのか。このあたりの実態を知りたかった。
本作のドラマ部分はチープで物足りなかったので…。
ドローン攻撃に関する実態に興味を持つきっかけになるというところに、本作の意義があるのかもしれません。