本作品、ある意味戦争の映画なんですが、戦争映画のような派手さはありません。
むしろ、映画の内容が淡々と進むでいき、山もなければ谷もありません。
お話にスリリングな展開もなければ、「アッ」することや「ハット」することもありません。
映画の題材のように、音もなく敵に近づき、ボタンひつとで何にもかも終わってしまいます。
本作品の内容を見るまで、このような戦争が起きている事も、戦争自体がこのように進化した事も知らない私は、見終わって、「ゾ~」としました。
結局、地球を壊すのは、人間なんですね。
時間が流れ、全世界が、ドローンを使った戦争を起こせば、「アッ」と言う間に世界は終わりかと思うと・・・
また、どんなに逃げても、隠れても、ボタンひとつで終わりの世界が大変に怖い・・・・
本作品は、「ドローン」を使った戦争の恐怖をしると同時に、もうひとつ、それに従って実施する兵隊さんの苦悩と罪悪感の日々が描かれています。
勿論、アメリカ側の言い分も分かります。しかし、結局、どう言いようが、罪のない者達も巻き込まれ犠牲となっていきます。
そう意味では、本作品は非常に考えさせられる映画かもしれません。
ちょっと外れた事を言うと、主人公の奥さん役の女優さんが大変に綺麗でした。
また、本作品、ひとつ昔、ふた昔前なら、ジョイパックフィルムが買い付けてくるような作品と言う印象かな・・・
しかし地味ながら、イーサン・ホークやブルース・グリーンウッドなど現代の名脇役と言うか、良い俳優さんが出ていますね。
映画としては大変に地味ですが、これからの現実を知る上では、私的には観て良かったと思う。